2015年、ホームページデザインの流行

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ホームページデザイン

デザインと集客力

イケてるHPデザインなんて不要?
-サイト目的が大事-

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- 2015.07.16 -

2015年のホームページデザイントレンド

本年も、既に後半に入りました。
というわけで、今年上半期のホームページデザインの流行を紹介します。

フラットデザイン

上半期は、2014年に引続き、フラットデザインがトレンドとなりました。
簡単に言えば、「装飾を極力シンプルにした、明快で分かりやすいデザイン」です。
グーグルやアップル等のホームページが代表的です。
写真や文章などの素材を最大限に活かしたwebサイトデザインともいえます。

従前はリッチなデザインが多く流行しましたが、今は成りを潜めています。
(※リッチ=リアル感等を強調した、いわゆる凝った装飾)

シングルカラムレイアウト

ネットショップの作り方 で紹介した、シングルカラムレイアウトのwebサイトが人気です。

カラムレイアウト

要因はスマホに対応し易いという点が挙げられます。
それに加え、webサイトレイアウトを変え易いという点も魅力です。
従前型(マルチカラムレイアウト)では、横幅の都合上、大幅な変更が困難でした。
しかし、シングル/カード型ではコンテンツの配置に自由度が生まれます。

なお、シングルが出始めた頃は、逆に幅が広すぎる事がネックでした。
スマホ用は問題無いのですが、幅の広いPC用ホームページには苦労したと思います。
定型デザインが無く、しばらく試行錯誤の時期もありました。
しかし、多くのデザインが世に発表・浸透され、一定の型も出来た感があります。

ところで、近時は、縦長のホームページも増えてきました。
スマホのスワイプ操作のおかげもあり、ストレスなく縦スクロール可能となったことも要因でしょう。
一方、以前はファーストビュー神話というものが流行しました。
(※一目見た瞬間で離脱されないよう、トップに全てを詰め込む、という考え方)
しかし、物語テイストを醸し出すために敢えて縦長webサイト、といった感もあります。

また、画像を敢えて1画面からはみ出すようにサイズ調整する場合もあります。
これは、続きを見たいという人間心理を利用したテクニックです。
少しでも多くwebサイトを縦スクロールをしてもらうための流行として、最近多く見受けられます。

デザインと集客力の関係

では、webサイトデザインが良い=高い集客力、という構図は成り立つでしょうか。
答えは、YesでありNoです。
少し曖昧な回答ですが、ポイントは「ユーザー目線」にあります。
例えば、大手掲示板サイトの2ちゃんねる、がイメージし易いと思います。
同ホームページデザインは、おそらく十数年変わっていません。
もし、2ちゃんねるがイマドキの流行デザインになっていたらどうでしょうか。

おそらく、人気は低下していると思われます。
また、お年寄りをターゲットにした大衆演劇サイトがお洒落になっていたらどうでしょか。
変化を好まないご年配の方には、不評かもしれません。

つまり、ユーザーが何を求めているか、がwebサイトデザインに望まれることです。
安易に流行・お洒落を追い求めることは無意味です。

動画コンテンツの使い方

ホームページによっては、youtube等の動画コンテンツが配置されています。
従前は、SEO対策に良い、などと冗長な動画も流行しました。
しかし、最近は比較的短編動画が増えている感があります。
端的に要点・セールスポイントを凝縮した動画を魅せるといった傾向です。
これも、ユーザー目線重視の結論かもしれません。

楽天でのデザイン傾向

最近、楽天の人気ショップではかなり大きな画像が流行しています。
ファーストビューがほぼ商品画像のみ、といったケースもあります。
その背景として、消費者がより商品の細部を知りたがっている、という事情もあると考えられます。
そのため、従来のイメージ戦略(※)から流行が切り替わりつつあるのだと予測されます。
(※商品自体より、多少誇張された商品/ブランドイメージ訴求を重視)

これは、賢い消費者がイメージより現物確認が重要だと気付いてきた表れだと思われます。
商品そのものの魅力をいかに訴求できるかが、webサイトのポイントとなるでしょう。
(安心・信頼・機能詳細を伝えることを重視)

また、サイドバーが固定されているwebサイトも流行してます。
固定されている場合、スクロールしても常にサイドメニューが表示さています。
縦長webサイトの弱点(ページトップに戻るのが煩わしい)を克服する一つの方法といえます。

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