kpi(key performance indicator)【Webマーケティング】

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kpi

kpi=重要評価指標

目標達成度合を分析しよう!
-kpiの活用方法-

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- 2015.07.06 -

kpiとは(key performance indicator)

企業でHPを運営する場合、KPIという言葉を耳にされた方もいるのではないでしょうか。
KPI(key performance indicator)とは、端的には、目標達成における中間指標を意味します。
HPには、様々な目的を持った人がアクセスしてきます。
その中で、運営者にとって、本当に必要な人、はどれだけいるでしょうか。
これを測る指標の一つがKPIです。
以下では、具体例も交えて見ていきます。

kpiの設定方法

KPIとは、ゴールを達成する上での、進捗状態、問題発見/改善を図るための指標です。
例えば、私立中学校の経営を例にします。
ゴール=新入生の獲得であるならば、KPIは何でしょう。
例えば、以下のようなものが考えられます。

  • ・卒業生の有名高校進学率
  • ・偏差値
  • ・部活動の全国大会進出率
  • ・在校生の英検取得率

などです。

海外大学進学を望む生徒・親をターゲットにするなら?
部活動を通じた自己実現を望む生徒・親をターゲットにするなら?
資格取得を望む生徒・親をターゲットにするなら?

といったように、企業特性等によって、KPIの設定は様々になります。

kpiの活用方法

では、Webサイト(HP等)を運営する上でのKPIとは何でしょう。

ショッピングサイトなら、ゴール=商品購入
リクルートサイトなら、ゴール=優秀な新卒獲得

というように、ゴールを定め、その達成に因果関係のあるKPIを設定します。
例えば、

  • ・会員登録数
  • ・お問い合わせフォーム入力者数
  • ・メルマガ配信数

などです。
それぞれを時系列でデータ取得/管理します。
そして、KPIを元に、問題発見/打ち手の検討/効果の測定、を行います。

kpiデータの具体例

それでは、Webショッピングを例に、改善を考えてみます。
ゴールは、自社ECサイトでの商品購買です。

【従前】

項目番号 内容 数値(月間) 割合(月間)
ユーザー数 1,000人 100%
商品画面のクリック 200人 20%
ショッピングカートへの遷移 100人 10%
個人情報登録画面への遷移 50人 5%
購入完了画面への遷移 20人 2%

分析には、自社の過去データ(上記)を用います。
データを集計/比較したところ、現在では、以下の状況となっていました。

【現在】

項目番号 内容 数値(月間) 割合(月間) 増減(対過去比)
ユーザー数 900人 100% ▲100人
商品画面のクリック 180人 20% -
ショッピングカートへの遷移 63人 7% ▲3%
個人情報登録画面への遷移 45人 5% -
購入完了画面への遷移 9人 1% ▲1%

上記では、①③⑤に問題がありそうです。

そこで、原因分析を行い、以下の対策を講じることにしました。

  • ①:20代女性をターゲットとしたランディングページ開設
  • ③:クーポン券付与、配送料金検索機能の追加
  • ⑤:クレジット決裁の追加

その後、効果検証をしたところ、以下となりました。

【改善後】

項目番号 内容 数値(月間) 割合(月間) 増減(対過去比)
ユーザー数 1,100人 100% +200人
商品画面のクリック 220人 20% -
ショッピングカートへの遷移 132人 12% +5%
個人情報登録画面への遷移 55人 5% -
購入完了画面への遷移 33人 3% +2%

kpiのまとめ

KPIはWebサイトにおける問題点の発見/改善に役立つ指標となります。
上記例のように、設定・活用には以下のようなポイントを挙げることができます。

  • ・ゴールの明確化
  • ・ゴールと因果関係のあるKPIの抽出
  • ・時系列データ管理
  • ・PDCAによる改善

データは持っていても、KPI分析しなければ、宝の持ち腐れです。
HP保有企業では、Google Analytics等の積極活用を検討します。

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