スマホサイトは本当に必要か

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BtoCなら、スマホ対応必須!

ECサイトは急務
-消費者の行動変化-

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- 2015.03.31 -

スマホの利用状況

スマートフォンがPCの出荷台数を超え、今や日常的に利用されることが久しくなりました。
総務省統計によると、インターネット利用端末の種類に関する状況は以下の通りです。
(「平成25年通信利用動向調査」より)

  • ・自宅のPC:58.4%
  • ・スマートフォン:42.4%

統計上では、スマホの利用状況は注目すべきものがあります。
以下では、ビジネスにおいて、スマホ対応サイトの制作等は本当に必要かを考えてみます。

スマホの特徴、必要とする人

PCと比較した場合、スマホの特徴は、以下の通りです。

項目 PC スマホ
持運び
通信速度・
安定性
画面の大きさ ×
処理性能
操作性
手軽さ

スマホはPCに比べ、持ち運びが便利で、手軽に扱える点がメリットです。
例えば、移動中や昼休み、就寝前のベッドの中などに、利用している人を見ます。

なお、スマホ利用者には、一般的に以下の傾向があるようです。

  • ・高齢者の保有/利用率は低い
  • ・10代~30代は、PCよりスマホ利用時間の方が長い
  • ・検索入力のキーワード数は、PCに比べ少ない
  • ・ネットへのアクセス時間帯は17時~19時が多い
  • ・購買商品の一回あたり平均最高利用金額は、PCより低い

一方、スマホのデメリットは、性能面の低さです。
PCに比べ、大量のデータを処理するのには不向きです。
また、腰を据えて情報を集めようとする場合、スマホよりPC利用が多いと思われます。

スマホ対応サイトが必要な業種

Webサイト開発には、ペルソナを設定する必要性・場面が多いと思われます。
ペルソナとは、簡単にいえば、「仮想顧客の設定」です。
「どんな人が、何を目的に、いつ、どうやってサイトを利用するか」
以下の2つでは、それぞれ必要性・対応が異なると思われます。

  • ・BtoC型ビジネス
  • ・BtoB型ビジネス

BtoCであれば、スマホ対応が必要な場合が多いと思われます。
理由は、利用者が多く、比較的何気ない検索/購入決断、といった傾向があるからです。
(取引の単発性、金額等の商品特性などが影響します。)
通販サイトの他、店舗型の飲食や美容業、物品販売業等に必要性が高いと思われます。

なお、商品購買等のために、家庭からネット利用する割合は非常に高くなっています。
総務省統計調査(「平成25年通信利用動向調査」)によると、以下の通りです。

  • 1位:電子メールの送受信(69.9%)
  • 2位:商品・サービスの購入・取引(57.2%)
  • 3位:動画投稿・共有サイトの利用(48.4%)

一方、BtoBの場合、BtoCに比べ、必要性・対応が急務というわけではないかもしれません。
ただし、一定数のスマホアクセスは、必ず存在します。
よって、PCサイトへの誘導という意味で、いずれ対応は必要でしょう。
ちなみに、当サイトへのモバイル等によるアクセスは、相当数あります。

スマホ対応で注意すべき点

上記までで見たとおり、PCに比べ、スマホには性能面で様々な制約があります。
したがって、対応サイトを制作する場合、以下の点に留意します。

  • ・横長から縦長のサイトレイアウトへ
  • ・動画等、データ容量の重いコンテンツ排除
  • ・シンプルかつ使いやすさ/読みやすさを重視

ところで、スマホ対応のサイトを制作するには、幾つかの手法があります。
従来は、PCとスマホ用、2種類を別個に制作するケース・必要性もありました。
しかし、現在では、レスポンシブルデザインにより、1つで2つを兼ねることも可能です。
(レスポンシブルデザインについては、レスポンシブルデザインとは何かもご参照下さい。)

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